1【肉離れは世界の潮流なの?】
うさっち:最近ハンバーガーチェーン店なんかで本物のお肉の代わりに、大豆ミートとか植物性代替肉を使ったハンバーガーをよく見るようになったよね?
マック、モスバーガー、ロッテリア、フレッシュネスバーガー、バーガーキング……
あっち:モスバーガーのソイパティのハンバーガーを何回か食べたことがあるけど、美味しかった✨
体質的にお肉が無理なわたしには「ハンバーガーが食べられる♪」ってすごく嬉しいことで!
それから、ヴィーガンレストランが増えてきてるのもうれしい流れだわ。
うさっち:それって、お肉、乳製品、卵などの動物性の食材を一切使わない完全菜食のレストラン?
あっち:そうよ。わたしのお気に入りは自由が丘のT'sレストラン。
……どれも本っっっっ当に美味しくて♪
デザートを含めて全てのメニューが植物由来の食材からできているから、わたしでも食べられるの! こんな幸せはことはないわ♪
「肉・魚介類・卵・乳製品等の動物性食材を一切使用せず、たっぷりのお野菜と豆乳を用いてお料理を作ります。まるで本物のお肉の様な見た目と味への感動や、バターも卵も使わないスイーツに驚きの笑顔が広がります。」(T'sレストランホームページより)
うさっち:ビルゲイツさんとかアメリカの有名セレブたちが代替肉を作る企業に投資してるというし、世間の「肉離れ」って進んでいるのね。
<今日のメニュー>
- 肉離れは世界の潮流なの?
- 温暖化やばくない?
- 地球のためにヴィーガンになる?
- 畜産が地球の未来を奪う?
- 熱帯雨林が激減?
- 畜産業が飢餓を生む?
- あまりにも無慈悲……工場式畜産
- 人間は草食動物の身体?
- 食肉と発癌性
- 日本人と菜食主義
2【温暖化やばくない?】
あっち:ところで今年は早々に梅雨が明けて、6月末からいきなり異常に暑かったよね?
うさっち:そうそう!
その上に電力需給のひっぱく!
あっち:最近は毎年のように豪雨災害が起こるし、世界に目を向けると、高温、山火事、干ばつ……気候変動は年々、目に見えて悪化してるよね?
うさっち:うん、思う。
「永久凍土が溶けて未知のウィルスが出てきて新たな感染症が増える」とも予測されているし、このまま温暖化が進めば本当に人間が住めない星になるよ。
3【地球のためにヴィーガンになる?】
あっち:健康的な理由とは別に、環境意識が高いゆえにヴィーガン(肉、乳製品、卵などの動物性食品を食べない完全菜食主義者)になる人たちがいるらしいよ。
うさっち:環境のために?
あっち:海外ではZ世代の若者を中心に「地球温暖化防止」という観点からお肉を食べるのをやめて、植物由来の代替肉を選ぶ人が増えているらしいわ。
うさっち:そう言えば、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんも温暖化防止のためにお肉を食べないと聞いたことある! でも、どうして?
あっち:それを説明するには、畜産のお話をす必要があるわね。
4【畜産が地球の未来を奪う?】
※ここから先はほぼ、参考資料からの内容になります。
あっち:わたしたち人間は毎日お肉を「大量消費」してるわけだけど、畜産業って実は、大量の温室効果ガスを出しているのよ。
うさっち:畜産業が? 自動車産業とかはいっぱい出してるイメージあるけど。
あっち:確かに自動車産業も排出割合は高くて13%なんだけど、畜産はもっと多くて、地球全体の排出量の18%も占めるんですって!
ちなみにこれ、全世界の飛行機、自動車、鉄道から排出されるトータルの量よりも多いんだとか……
うさっち:本当に!?
あっち:15億頭も飼われているという牛さんたちが出すゲップや糞からはすごい量のメタンガスや亜硝酸ガスなどの温室効果ガスが出されていて、これらはCO2より温室効果が強烈なんだって!
うさっち:ゲップや糞……あなどれないわね(^_^;)
あっち:もちろん、牛さんたちを育てるための飼料や肥料の輸送で出るCO2も膨大な量よ。
5【熱帯雨林が激減?】
あっち:畜産大国ブラジルは今や世界一の牛肉輸出国。
アメリカのマックが1ドルバーガーを提供できるのは、そのブラジルから安い牛肉を大量輸入しているからなんだとか。
うさっち:あのアメリカが牛肉を輸入? 意外!
あっち:恐ろしことに……
ブラジルが安い牛肉をたくさん生産する代償として、アマゾンの広大な面積の熱帯雨林がすごいペースで消えていっていらしいの(^_^;)
うさっち:森林を伐採して、そこで飼料を育てたり牛を飼ったりしてるのね? で、どのくらい森林が減っちゃってるの?
あっち:アマゾンの森林破壊の91%は畜産業によるものなんだけど、毎秒サッカーグラウンド一つ分の森林が伐採されていて……1960年以降、ブラジルの熱帯雨林は70%も消えてしまったというのよ!
うさっち:そんなに??? じゃ、今やアマゾンのジャングルはかつての30%になってしまったというの? それ……まずすぎでしょ?
あっち:まずいってもんじゃないわね……
温暖化を止めるには温室効果ガス排出量を減らすと同時に、CO2を吸収してくれる森林をもっともっとも~っと増やさないといけないのに……
うさっち:逆に「地球の肺」とも言われるアマゾンの森林を70%も減らして、その代わりに温室効果ガスを大量に出す畜産を増やしてるなんて……
これじゃ温暖化&気候変動ノンストップは当たり前じゃん!
私たち人類って、他の生き物たちも道連れに地球ごと破滅させる気なの?
6【畜産業が飢餓を生む?】
あっち:国連が2019年7月に発表した「世界の食料安全保障と栄養の現状」の報告書によると、2018年は推計8億2,000万人もの人々が飢餓状態にあるとのこと。
うさっち:十分な量の食糧が作れていないのね?
あっち:のんのん。世界の穀物生産量は年間26億トンで、実はこれ、全人類のお腹を十分に満たせるだけの量なんですって。
うさっち:なのに8億2,000万人もの人たちが飢えているの? はっ! もしかして……
あっち:そう、十分な量の穀物があるのに飢えている人たちには届かない……それらは……牛さんたちに届く!
そしてその牛さんたちのお肉を裕福な人たちが食べる!!
うさっち:飢える人たちよりも「お肉にして食べるため」の牛さん達に食料を回して……温室効果ガス出しまくりで地球温暖化を加速させて……
私たちがいつも牛肉を食べたり牛乳を飲むような生活は、こうした大量生産の畜産業の上に成り立っているのね?
知らなかった……人類のゆがみを感じちゃうわね……
7【あまりにも無慈悲……工場式畜産】
わたしたち人間が毎日食べているお肉。スーパーに行けば大量に陳列されているし、外食でもおいしそうなお肉料理は大人気。
パッケージされて……調理されたメニューになって……わたしたちは「食べ物」の形として当たり前のように見ているけど、それは紛れもなく、たくさんの動物さんたちの命だったわけで……
この大量消費社会でお肉が安い値段で安定供給されている裏側では一体どんなことが行われているのか……
あなたは、考えてみたことがありますか?
恥ずかしながら、わたしはありませんでした。
お肉を「大量生産」するための工場式畜産。
「あまりにもショッキングで見るとトラウマになる」
そう聞いた上で、意を決して、わたしも動画を見てみたのだけど……
本当に衝撃的だった……
●豚さん
鉄の檻の中にギュウギュウに大量に押し込められた豚さんたち……
自らの排泄物にまみれて不衛生で……
圧死したり病死した子豚さんたちの亡骸がそのへんに転がり、生ゴミのように捨てられ……
蹴られ、どつかれ、生きたまま投げられ……ただお肉になって出荷されるためだけに食べさせられ、飲まされ……
●鶏さん
一歩も身動きが取れない超密集状態で一生を過ごし、ひたすら卵を産ませられ続ける鶏さんたち……
卵を産めないオスのヒナ鶏たちは生まれてすぐに卵の殻ごとベルトコンベアでどんどん運ばれて、落されて行くのだけど、そこに待ち受けるのは……
●牛さん
生まれたばかりの我が子からすぐに引き離されてしまう牛のお母さんたち。
つなぎとめられ、動けず、常に強制妊娠させられ続け、乳を搾り取られ、乳腺炎になり、肛門から?腸が出てしまう変な病気になり……搾取され続ける……
狭すぎて運動不足。
汚い言葉で罵られながらスタンガンで無理やり立たされて最低限の足の筋力を無理やり維持させられ、「出荷」の時もスタンガンで痛い目に遭わされながら強制的に歩かされ、命を奪われる場所まで移動させられる。
●出荷の時
ガス室で気を失うことができなかった動物さんたちはまだ意識があってピクピク動いた状態で足を縛られ、逆さに吊るされ、工場のような流れ作業で次々と首を切り落とされ、喉を切られ、大量の血が流れ落ち……「お肉」として「大量生産」され、「出荷」されていく……
「生命に敬意を払い、感謝とともにありがたくいただく」
そんな言葉はどこにも見当たらないように見えました。
あまりにも無慈悲な「虐待」と「大量虐殺」
わたしの目には、そう映りました。
このような現状を知って、「こんな残酷なシステムに自分は加担したくない」と、完全菜食主義者ヴィーガンになることを選択する方々もいらっしゃるそうです。
dominion (2018) - full documentary [official]
というのがわたしが見た動画で、YouTubeで見られます。あまりにも精神をえぐられる内容だからここにはリンクは貼りません。他にも同様の動画はあります。
わたしは、人類の一員として知る必要があると思い、視聴しました。
8【人間は草食動物の身体?】
あっち:わたしたち人間の生物的特徴を見ると、お肉を食べる必要はないらしいの。
うさっち:そんなバカな! タンパク質って大切だし、お肉は身体に必要じゃないの?
あっち:それが違うらしいの。
わたしたちの身体をよ~く見て。長~い腸に平たい歯。
これって完全に草食動物の特徴なんですって!
★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
こおように、わたしたちの身体は本来、お肉の消化に向いていない草食動物の特徴を持った身体。だからお肉は一切食べなくても大丈夫なんですって。
てゆうかわたしは、お肉・乳製品・卵を食べていた頃は不健康過ぎて大変だった(^_^;)
※詳しくはこちらから↓
うさっち:てことはわたしたち人類、生きるために絶対に必要ではない物を毎日こんなにも食べているのね?
飢餓を産み、地球環境を破壊し、気候変動を加速させ、動物たちの痛めつけ、搾取し、その上で成り立つお肉の大量消費社会……
私たち、そんな代償を払ってまでなぜお肉を食べるのかしら?
好きだから? おいしいから? グルメだから? 食文化だから?
9【食肉と発癌性】
★国際ガン研究機関(WHOの研究機関)は2015年10月に「赤肉と加工肉の摂取と発癌性」という報告書を出し、
発癌性グループを4段階に分けているの。
②の「発癌性があるだろう」のグループには畜肉(牛、豚、鶏)が入っている。
①「発癌性がある」のグループには加工肉(ハム、ソーセージ、ウィンナー、ベーコンなど)が入っていて、タバコと同等に発癌性が高いとしていて「食べ過ぎないように」と消費者に警告をしているの。
うさっち:聞いたことある! 特に亜硝酸ナトリウムが入った加工肉は特に発癌性が高いのよね?
10【日本人と菜食主義】
あっち:日本人はもともと菜食主義に近い食生活で、アジアの中でも家畜を育てていない珍しい国だったんだとか。古来から主に穀物、野菜、魚介類を食べて暮らしていたらしいの。
積極的にお肉を食べる食文化はなく、明治維新以降、欧米列強にならった文化を取り入れるとともにお肉を食べるようになってきた。
とはいえそれは都市部の上流階級など一部の人たちだけの話。農村にいる多くの人たちはお肉を食べる生活ではなかった。
1915年(大正時代)の年間の日本人一人当たりの肉の消費量は300g
戦後1960年、もっと洋食を食べようと給食で牛乳やパンも出てくるようになり、年間の肉の消費量は3.5㎏と、大正時代の10倍になった。
2013年の調査では、年間の牛肉消費量は30㎏にまで増えた。
2016年には31.6キロまで増えて過去最高を更新した。
うさっち:「健康食」「長寿食」として世界から注目される和食なのに
穀物、野菜を中心とした伝統的な食文化を、日本に生きる私たち自身が捨ててしまったのかしら?
【おわりに】
今回はちょっと怖い話もしちゃったけど……
「そんバカな! お肉は身体にいいんだ!」
「美味しいお肉を食べられないなんて、生きる楽しみを奪う気か!?」
「こんな話、聞きたなかった! おれは信じない!」
「陰謀論なんじゃない?」
いろんな考えや感想があるかもしれないね。
ただわたしは、一人一人がちょっと考えてみる必要もあるかもしれないって思って、問題提起してみたの。
「わたしたち人類、本当にこれでいいのかな?」って。
あそれじゃあまた、あっち&いなばうさっちでした♪
<今日の一言>
一人一人の心が世界を作る。
一人一人の本気が世界を変える。
【参考資料】
今回メニューの3~10の内容で主に参考にさせていただいたのは、
「完全菜食があなたと地球を救うヴィーガン」垣本 充 大谷 ゆみこ(KKロングセラーズ)
を、参考文献にして作られたこちらの動画です↓