あ! 虹色エンジェル♪

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トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.2 〜幼少期〜

幼少期のあっちとお兄ちゃん

【はじめに】

はーい、みんな元気?

「あ! 虹色エンジェル♪」のあっちだよ。

男の子の身体で生まれたトランスジェンダー女子です

LGBTQ+で言うと、「T(トランスジェンダー)」と「B(バイセクシャル)」

性同一性障害の人は小さな頃から自分の性別に強烈な違和感や嫌悪感を抱き続けているもの」

トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.1 ~両親への手紙~ より

かつてのわたしは、そんな先入観を持っていました。

 

その上、

「わたしは幼少期から性別違和を感じていたわけじゃないし」

とも、思い込んでいました。

 

 

トランスジェンダー虹色の履歴書

vol.2 〜幼少期〜

お父さん、お母さんへ

 

ジェンダークリニックに通いながら自分の生育歴を振り返る中で、わたしの性別違和は、確かに、幼少の頃から始まっていたことがわかりました。

 

 

【可愛いものが大好き】

一番のお気に入りはうさちっちのお人形。

うさちっちを抱っこ。小学校低学年まで横浜に住んでいました。

いつも一緒、いつでも一緒。

どこに行くにも、お出かけの時にも。

でもある時、野原でうさちっちを無くしてしまって……

深い草むらの中をお母さんと一緒に、日が暮れるまで泣きながら探したっけ……

「うさちっちがかわいそう」って……

 

 

【内気で泣き虫】

「男の子」っぽくてやんちゃな兄とは正反対で、わたしは大人しくて、内気で、泣き虫。

でも、心の優しい子だって、周りからよく言われていた(らしい)。

知らない人から「女の子ですか?」って聞かれたりね。

【おっとり、のんびり、平和主義】

子どもの頃の写真を見ると、ダイナミックに力強くボールを投げたり蹴ったりする兄の姿はすごくカッコいいの。

それに対してわたしは……

こんな感じ(^◇^;)

 

幼稚園の運動会のかけっこの時の写真では……

ニコニコしながら一番後ろを楽しそうに走るわたしの姿が写ってる。

 

両親によると「よーいドンがなっても走ろうとしないで、周りのお友達が走ってるのを見てやっと走り始めていた」という感じだったらしい(^◇^;)

 

競争心とか闘争心とか、かけらもなくて、おっとり屋さんでのんびり屋さんの平和主義。

 

ちなみに卒園児レースに参加した兄は一位をゲット。さすが、うちのお兄ちゃん、カッコいいね!

 

本当にわたしは、やんちゃんで近所の子とケンカなんかもしていた兄とは正反対な感じだった。

 

【プール帽子が女の子用??】

幼稚園の頃の記憶はあまりたくさん残っていないのだけど……

プールの時にとある女の子から

「どうして女の子の帽子をかぶってるの?」

と聞かれて、かなり困惑した記憶が今でも鮮明に残ってる。

わたし、どうして女の子用のプール帽子をかぶっていたんだろう?

いまだになぞです。

 

 

【ひとり遊びとお絵描きが大好き】

ひとり遊びをするのが好きだった。

よく、お絵描きしながら物語を創ったり、歌ったりしていたっけ……

 

【根は明るくてお調子者】

そんなわたしだったけど、根は明るい子だったの。

人を喜ばせたり楽しませることが大好きで。

歌って踊って人を笑わせたり、実はお調子者っていう一面もあったわ。



【女の子の方が気が合う?】

やんちゃんで「男の子っぽい」兄に引っ張られてよく兄弟二人で遊んでいたけど、

千葉にある父の実家に行くと、いつも、いとこの雪ちゃんとばっかり遊んでた。

すごく気が合って、楽しかったなぁ♪

いとこ達の中で一番歳が近くて、お互いに末っ子同士の雪ちゃんとわたし。

はにかみ屋さんでおとなしくて優しい感じ(でも芯がある)。

そんな雪ちゃんとわたしは、かなり相性が良かったのね!

 

二人で遊んでる時のわたし達は明るく元気で、意気投合してたもの。

女の子と一緒の方が親和性が高くてしっくりとくる感じなのは、この頃からすでに始まっていたのね!

 

【男の子でも女の子でもなく、天使として】

性別違和を抱える人が「幼い頃から強い違和感や嫌悪感を持っていた」という話はよく聞くけど、

トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.1 ~両親への手紙~ より

わたしの場合、幼少期の頃は「男の子」とか「女の子」とか、全然、全く、これっぽっちも意識してなかった。

わたしにとって幼少期は、性別のない「天使」として、ありのままに輝いていられた幸せな時期だったのだと思う。



【「ぼく」や「おれ」が言えない】

物心ついた頃からわたしは、「ぼく」とか「おれ」とか、いわゆる「男の子の一人称」が言えなかったのよね。

なぜか、なんとなく、「ぼく」「おれ」という言葉に違和感と抵抗感を感じていて……

もっと小さい頃は無邪気に、自分のことを「ぼくちゃん」って呼んでいたらしい。

実際に音声データも残ってるし、わたしもおぼろげに覚えてる。

でも、「ぼく」に「ちゃん」をつけて可愛らしくアレンジしているところをみると、幼いながらに何かしら感じるところがあったのかもしれない。

 

自分の身近なお兄ちゃんを含めて周りの男の子達が「ぼく」とか「おれ」って自然に使っているのを尻目に、

「男の子の一人称」は喉に引っかかって、どうしても言えなかったのよね。

あの頃は自分でも理由はわからなかったのだけど……

でも今振り返ると、自分が「男の子」ということに対する違和感の表れだったのよね。

 

この「男の子の一人称を言えない件」は「自分をどう呼べばいいのかわからない件」という形になって、この後もずっとずっと、わたしの人生につきまとうことになったわ。

 

つづく

 

芝生の上でお兄ちゃんと遊ぶあっち

 

次回

トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.3 〜ちびっこトランスジェンダー

お楽しみにね♪

 

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