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トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.4 〜小学生〜

はーい、「あ! 虹色エンジェル♪」のあっちだよ!

トランスジェンダー女子です。

ところでみんな、小学生の時って、どんな子だった?

わたしと一緒に振り返ってみよう!

 

トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.4 〜小学生〜」

Let's すたーてぃん♪

 

【幸せな低学年】

あっちは、低学年まで横浜に住んでました。

 

お父さんは中学校の数学の先生。

社交的で、みんなを引っ張るリーダータイプ。

たくさん一緒に遊んでくれた。

 

お母さんは専業主婦でピアノの先生。

やさしくてコロコロとよく笑う家族の太陽。

お料理が得意で、手作りパンも焼いてくれた。

うらごし人参スープなんて最高においしかったなぁ!

 

おばあちゃんは盆踊りで大活躍。

手作りおはぎは絶品だったよ! だからなのか、今でもわたしはおはぎが大好物なの♪

 

それから、二つ年上のお兄ちゃん。

男らしくてカッコよくて、誇らしかったなぁ。

やんちゃ系で、近所の子たちとケンカもしてたっけ。

トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.2 ~幼少期~より

 

日曜日の我が家のリビングにはクラシック音楽と落語が流れて、ひきたてコーヒーのい~い香りが部屋中に立ち込めてた。

 

家族でよく、ハイキングにも行っていたの。

愛情いっぱい!

横浜にいた低学年の頃は、幸せな日々だったなぁ……

( ᐡ。› ·̫ ‹。ᐡ )♡

今でも横浜は、わたしの大好きな街❤️

 

 

【女の子ですか?】

小学生になっても、相変わらず可愛いものにときめいちゃうわたし。

おしゃべり大好き。

歌って踊るあっちだったけど、それは家の中での話。

内弁慶だったのね。基本的には内気で大人しかった。

ちょいと細身で繊細な感じ。

 

謎の立ちくらみで、小学校の朝礼で倒れたりしてたし。

【健康】「食べ過ぎ注意! お肉&牛乳が毒ガスに!?」より

髪は男の子にしては長めでサラサラ。

おとなしい雰囲気もあってか、時々、

「女の子ですか?」って聞かれたりしてた。

その言葉に、内心、ときめいていたのを覚えてる。

 

 

【お肌が綺麗!】

ある日、クラスのムードメーカーのせいごくんが突然、

って、みんなに発表したの。

またまた、ときめいてるわたしがいた……

すごく心に残ってるできごと。

 

 

【言いたいことが言えない子?】

おもちゃ屋さんで女の子向けの可愛いおもちゃを見るとときめいちゃうあっちだったけど……

トランスジェンダー虹色の履歴書 vol.2 ~幼少期~より

「欲しい」ってねだることはなかった。

遠慮気味な子だったのね。

 

そんな風に自分の気持ちを出せない子だったからか、ちょっとしたいじめ?にあってたこともあったの。

大柄で力の強い彼らに何も言い返せなくて……

でも、ある日の掃除の時間に、反旗をひるがえしたの。

組み合って、ぐぐって、押し返した!

無言でだけど、自分の意思を示したのね。

そしたら、いじめはなくなったわ。

頑張ったわたし ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎

 

 

【根は明るくて人気者?】

でもね、根は明るくて、大人しいのにクラスの人気者だったみたい。

何かと注目を集める存在だったのね。

 

 

【引越し】

 低学年が終わる春休みのタイミングで大好きな横浜を離れることになったの。

わたしが天使でいられる時間の、終わりだったのかもしれない……

 

 

 

 

 

 

【田舎で過ごした高学年】

3〜6年生までに2回転校したの。

茨城県と千葉県の田舎の方。

言葉遣いもちょっと荒くて、雰囲気とか、わたしには馴染めなかったなぁ……

 

 

【ボールが怖い!】

わたし、ボールが怖くて苦手だったの。

特にドッジボールは怖かったぁ(>_<)

みんなの闘争心も怖い。

人にボールをぶつけるとか、ほんと無理!

サッカーも怖くて、ボールが自分の方に近づいただけであたふたしちゃう。

ボールのいない方へいない方へと逃げていたわ。

 

 

【女みてぇな投げ方だな】

「男子はみんな入ることに決まってるから」みたいな無言の圧力で、地元の野球チームに。

「なんだその投げ方!女みてぇだな!」って言われた。

 

 

【わたしがガールフレンド!?】

わたし普段から、「声としゃべり方が女の子みたい」ってよく言われてたの。

男の子のお友達がいてね、その子のお家によく電話してたんだけど、

その子のお母さんったら、わたしのことをずっと女の子だと思い込んでいたの!

何度も否定したのに(^_^;)ねぇ。

でもわたし、内心、ときめいてた。

「ガールフレンド」っていう響きが、嬉しかったの

 

 

【わたし、お嬢様なのよ!】

ある日、クラスに転校生がやってきた。

いがぐり頭でギョロリと大きな目のシュタイン君。

声も大きくて、すんごいストレートな性格なの。

でも、どうしてだろう?

シュタイン君と一緒にいるとね、

「あっちはお嬢様なの……そんでシュタイン君はジイや(執事)なの……」

……っていう妄想が勝手に出てきちゃうの!

そんなある日、彼の物言いにカチンと来ちゃったわたしは、

って、トイレで、思い切りビンタしちゃったの!

「ジイやのくせに、お嬢様に生意気な口をきくなんて許さない!」

そう心の中で叫んでた。

ふだんからおとなしいわたしがいきなりそんなことしたものだから、周りの子達はビックリ!

自分でもビックリ‼️

(え? なになに? 自分に何が起きてるの?)

あの時のこと、今でも鮮明に覚えてる。

あれって一体、なんだったんだろう?

 

 

【男の娘(こ)キャラに心惹かれて】

当時、兄が読んでいた少年漫画をわたしもよく読んでいたわ。

その中に、衝撃のキャラが登場!

その子はとても可愛くて学園のアイドルなんだけど……

実は彼女、男の子なの!

わたしなぜか、その子にとっても心を惹きつけられていたのよね……

 

 

【キスマーク事件】

学年イチのやんちゃ坊主で、先生からいつも叱られてた男子がいたの。

ある日、テキーラ君がわたしのほっぺにキスをして……

本当に漫画みたいなキスマーク!

それが先生にバレて、

テキーラくん、わたしの目の前ですご~く叱られちゃって。

わたし、とっても心が痛かった……

 

「先生やめて! テキーラくんを叱らないで! だってあっち、キスされたことも、キスマークがついたことも、全然嫌じゃないの……」

 

でも怖くて……その言葉が喉につっかえて……

 

そんな中、先生が叱りながらテキーラ君に放ったとある一言に、強く反応しちゃたわたしがいたの。

人が叱られてる最中だっていうのに、不謹慎にも、「お肌が綺麗」という言葉にときめいてしまって……

ごめんね……テキーラ君……

 

 

【恋なの?】

おませさんではなかったわたしだけど、6年生にもなると、ちょっと気になる女の子もいたわ。

二人とも、小柄で可愛い、妹系の女の子。

「可愛い……いいなぁ……」

知らぬ間に、彼女たちの姿を目で追ってた。

 

これって恋なのかな?

う~ん、わかんない。

でも今振り返ると、ちょっと違う気もするのよね。

 

なんていうか、サンリオとか可愛いものにときめく気持ちの延長のような……

乙女心を秘めていたわたしの、女の子という存在に対する“憧れ”のような……

 

実はね、わたしが妹系の女の子が好きなのには、とある深層意識的な理由があったの!

それは、だいぶあとになってからわかることになるんだけどね。

 

 

【自分をなんて呼べばいいの?】

わたしは相変わらず、自分のことを「俺」とか「僕」とか言えなかった。

小さい頃からずっと、男の子的な一人称に違和感があってね。

わたしこの当時、自分をなんて呼んでいたんだろう?

「あっちさん」だったかな?

「わたくし」だったかな?

とにかく、自分の呼び方がピンとこなくて、わからなくて、いつも、ずっと、模索していた。

 

 

【思春期の影】

小学校の卒業も近くなってくると、反抗期とか、第二次性徴とか、周りの男の子達が少しずつ「男性化」していったよ。

わたしはそれが、なんか嫌だった……なんか怖かった……

「性の話題」が増えたりね。

 

暗闇が、もう目の前まで、近づいてきていた……

 

つづく

 

【つづきはこちらから】

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